脱・英検

寒さが厳しくなってきましたね。
スクールも体調を崩してお休みする子が増えてきました。

さて、「脱・英検」ちょっと過激なタイトルかなー?と悩みましたが
あえてこのタイトルにしました。

「英検」を否定するのではなく、「英検」の位置づけや目的を見直して頂きたいなと思うのです。

「英検」を現状の英語力の確認の為、受験する。
あるいは、高校受験もしくは大学受験での加点を目的に、ある程度大きな子供さんが受験するならば
それは悪くはないと思います。

でも、小さな子供さんに英検に受かるために英検用の文法を勉強させるのはどうかな?と思うのです。

なぜなら、英検はテクニックを身に付けるとある程度の級までは受かってしまいます。
(知りたい方は、聞いて下さればお知らせします。)
「合格できる」ではなく「受かってしまう」と書いたのは、それは実力が反映されているわけではないことが多いからです。
ですから、英検合格を目的とした文法のレッスンは、私はお勧めしないのです。
小さな子供の英検の受験もお勧めしないのです。

英検はマークシートなので、文法や単語を完璧に覚えずともそれなりに点数が取れます。
しかも、英会話を長くやっている子供さんはヒアリングでかなりの点数をとるので
合格することが比較的容易です。
しかし、後日結果を見ればその英語力のバランスの悪さは一目瞭然です。

でも、例えぎりぎりでも合格は合格なので、すぐ次の級の勉強に入ります。
実は、これが大きな落とし穴なのです。
本当は理解していないのに先に進んでしまうために、必ず基礎の文法や単語力に穴が出来ます。
しかもそのまま先に進むことで穴が新たな穴を作る原因となり、結果将来の伸び悩みに繋がってしまうのです。

Scoop Education Academyの文法クラスは、「英語を話すためのルールを教える」ことを目的にしています。
そうすることで、会話のクラスの理解の深度が深まり、また読む力、書く(表現する)力を培うことも出来るので
「読む・聞く・話す・書く」の4技能のバランスもとれるのです。

今の中学3年生が大学受験をする頃には4技能の力を計るテストに変わります。
そうなると、英検用の文法では歯が立ちません。
また、4技能の中でも特に「話す・書く」の2つはなかなかすぐに身につくものではありません。

求められる英語が変わってきている今、もはや英検の級を追いかけるのはあまり意味がありません。
英検の上位級をもっていても、話せない使えないでは意味がありません。

最近は小学生のTOEICの受験者も増えています。TOEFLも子供用のテストがあります。
子供は受験できませんが、IELTSも重用されてきています。
バランスの取れた英語力の必要性に気がつき始めています。

そろそろ、英検にこだわらずにどんな物差しでも対応できるより実践的な英語力の学び方を
考えてみてはいかがでしょうか?

 

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