親が匙を投げるという事 その1

時々本当に残念だなと思いことがあります。
それは「子供が叱られる」事に否定的な親御さんの姿を見た時です。

もちろん我が子が叱られるのは心中穏やかではないと思いますが、叱るには叱る理由があります。
例えば、公共の場で騒ぐ、駆け回る、あるいは危険な事をしていた。宿題をやってこない。授業中におしゃべりをしている・・
叱られることをすれば、叱るのは当然です。

「やりたい事」でも「やりたくない事」でもやるべき時にはやらなければいけないし、やってはいけないときには我慢しなくてはいけません。

「まだ子供だから・・・」ではすみません。子供は毎日大人に近づいていきます。
20になったからと言って自動的に大人にふさわしい振る舞いが出来るようにはなりません。

つい最近私の息子が傷害事件に巻き込まれました。

20を過ぎた若者が泥酔し息子に暴行をはたらいたのです。

加害者が20歳を超えていたことも合って本人とも話しました。
また加害者の母親と電話で話ましたがどちらにもあきれて言葉がありませんでした。

加害者はこのような事件を起こすのは初めてではないうえに事件の詳細もろくに覚えていないと言い、母親はお酒を飲むなと言っても息子が聞かないので困っているとまるで他人事です。

一時が万事です。
この親御さんは子供が小さい時から「言っても聞かないから」で全て片づけてきたのだと思います。

子供は言っても聞かない事もあります。むしろ理性が育っていない分本能で行動するので気ままな行動をする子も多いです。
でもだからこそ根気よく向き合って善悪の区別や自制心を身に付けさせなくてはいけないのです。
素直な子もいればやんちゃで手を焼く子もいます。
でも、親が「言っても聞かない」からと匙を投げたらだれがその子と本気で向き合いますか?

以前のブログにも書きましたが子育ては格闘技です。
時に親子で傷つき合うこともあります。
でも親子だからお互い癒すことも出来ます。

「子供が叱られる」事は子供の成長に必要です。
間違いを正してもらえるのは子供の特権です。
子供のときにしっかりと善悪、自制心を身に付けさせることはその後の人生に大きく影響します。

人間のストレス耐性は20歳までしか育ちません。
大人になる前に大人としてふさわしい分別をつけなければ、身体は大人でも中身は子供のままです。

我が子が人として真っ当に生きて行けるように「叱ってくれる人」を大事にしたいものです。

この件では他にも考えさせられることがあって息子にも久々に説教したのですが長くなるのでその2に続きます。

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