世の中は不公平であるということ その2

前のブログに続きます。

今回、息子は他人から身の危険を感じるほどの暴力を振るわれました。

さらに警察の担当者に不条理な対応をされました。
翌朝相談に行った息子に担当者は以下のように説明しました。

・被害届をその場で出すと決めなかったので今からは出すことが出来ない
・自分は(担当者)この後8日間署に来ないので今回の話はもうできない。

以上の警察の説明を受けて息子は、私に落胆して連絡をしてきました。

「自分が被害にあった直後はパニックになってしまい、被害届を出さなかったからもうどうしょうないみたい。」と
まさか、警察が間違ったことを言うはずがないと息子は信じていたのでこのまま泣き寝入りになると落胆していました。

私は即座に息子に私の携帯に担当者からすぐに連絡が欲しいと伝えさせました。

私に連絡をもらいたい理由は2つありました。
・息子は(まだぎりぎり)未成年であること
・被害届は後日でも出せることを知っていた

親が連絡を欲しいと伝えた時点で担当の方は、私が理解したうえで連絡を待っていると察知したのでしょう。

第一声は「申し訳ありません」でした。
自分の言葉が足らず、息子に被害届が出せないような誤解をさせてしまったこと、事件発生時被害者である息子が未成年者であることを確認していなかったこと。
これらに対して謝罪して頂きました。私は一言も言っていないうちにです。

息子は家に戻ってから私の話を聞いて、「はっきり出せないって言われたから。」と憤っていました。
挙句の果てに「俺は今回の件で全く悪くない」と言い放ちましたので、そこから説教タイムに突入です。

「お前は100%の被害者ではない、今回の件はお前の危機管理能力の甘さが招いたことだから。」
「警察で不条理な扱いを受けたのは、人から見下されるような身なりや知識が乏しいせいだから。」
「自分と自分な大事な家族を守れるだけの知識と振る舞いが出来ないお前に非がある。」
「自分で○○が拭けない○○が、大学生になったからと浮かれているからこんなことに巻き込まれる、命があって大けがしなかっただけ幸いと思え」

そうです。(お洒落なのか?)彼の身なりが警察の担当者から軽んじられてしまった原因であることは間違いありませんし、最低限の法的な知識があれば即座におかしいと指摘出来たはずです。

説教しましたら、ぎゃんぎゃん文句を言ってきたので

「じゃあ聞くけど、もしも私に法的な知識がなくてお前が警察から言われたことを鵜呑みにしたらどうなったか考えてみろ!私に知識があってきちんとした社会的信用があったから泣き寝入りしなくて済んだんじゃないの?文句があるなら身なりを整えて知識を身に付けなさい、馬鹿者!たまたま今回は死ななかったし大けがもしなかったけれど、殺されていてもおかしくなかったんだよ、自分の危機管理能力のなさを反省しろ大馬鹿者!」

と最後はぐうの音も出ないほど叱りました。(いつもの事ですが)

今回の件は傷害事件に関しては確かに息子に非はありません。
しかし、彼にもう少し危機管理能力があれば事件に巻き込まれず、またもう少しきちんとした身なりであればその後の不公平な扱いは受けなかったはずです。

「世の中は不公平だってわかったでしょ?だから自分と自分の大事な人を守れるだけの知識や社会的な信用を得なくてはいけないの!」
と最後は絞めました。

今回の件が余程身に染みたようで、息子は彼のおしゃれをやめて、一般的なお洒落に直すことと勉学に励む(ついでに語学の学び直しも)と反省してくれました。

世の中は不公平で不透明で不条理です。でもそれを嘆いても変える事は出来ません。
でも、自分が知識や常識や社会的な信用や信頼を得ることで不公平な世の中でも不当な扱いをされないで済むことがあります。

今回の件は不幸な出来事でしたが、あと数カ月で成人となる息子には綺麗ごとでは済まないリアルな世の中を見られたことは人生の勉強にはなったと思います。

それもこれも生きていてくれたから言えることで、もし殺されていたらとぞっとしますが・・・

「行ってらっしゃい」「ただいま」は永遠に続くと思っていますが、当たり前の毎日はある日突然消え去るかもしれない不確実なものだと考えさせられました。

我が子を被害者にも加害者にもしない為には、親のしつけが肝要だと思い知らされました。

20になるからと油断していた自分にも反省しています。

関連記事

  1. 世界を見せよう

  2. 背中を押すということ

  3. 友達は必要?

  4. 僕だけのママ

  5. マニュアルにできないもの

  6. 子供に教えられたこと