「勉強」は嫌でも将来役に立つ!

「子供の意思を尊重すること」はとても大切です。でも「我が儘を増長させること」はさせてはいけません。

では「意志」と「我が儘」の違いは何でしょうか?
「意志」とは何かをやると決めてそれを実現、あるいは実行しようとする積極的な気持ちの事です。

例えば、「英語を上手に話せるようになりたいから自主的に本読みをする。」「サッカーチームでレギュラーになりたいから登校前にランニングをする。」
こういったことは意志による自発的な行動なので、ぜひ積極的に応援してあげたいところです。

でも一方で「やりたくないからやらない」のを許す事は「意志の尊重」ではありません。
「我が儘の増長」です。

何故ならば、「やりたい、やりたくない」に関わらず人は「やらなくてはいけない」ことがあります。
というか「やりたくなくてもやらなくてはいけない事だらけ」なのが世の中ではないでしょうか?

特に「勉強」。
小学生になって家庭学習をしないのは問題ですよ。
親御さんの中には「子供がやる気がない」と言って片づける方がいますが・・・
じゃあ「やる気」って放っておいたら出ると思いますか?いつ「やる気」出させますか?
「受験生になったらやるわよ」とおっしゃる方もいますが
私が見てきた限り、勉強の習慣のない子は受験生になってもしません。
「やる気」は放って置けばますます出なくなりますよ。

勉強はしなければ当然わからない事が増えます。
わからないからもっと勉強がつまらなくなります、そうなればますますやりたくなくなります。

今は子供の「教育の格差」が進んでいます。
お預かりしているお子さんたちだけを見ても同じ学年、前後の学年で比べてもその学力は段違いです。
「子供がやりたがらない・・。子供にやる気がないから・・。」
と親御さんが匙を投げてしまったらその子の将来はどうなるでしょうか?
塾にいれて勉強をさせなさいということが言いたいのではないのです。
少なくとも、学校や塾やスクールで出された宿題はやる。
学年相当の家庭学習の時間は確保するべきだと言いたいのです。

「勉強」は仕事や家事と同じで「やりたくなくても、やらなくてはいけない事」なのです。
(もちろん仕事も家事も好きな方もいます。子供で勉強が好きな子もいます。)

スポーツやダンスに打ち込むのはとても良い事です。
でも、それを理由に勉強しないのは違うと思います。
どの道に進むにしても基礎学力は必要です。
学ぶことを放棄させては将来、子供が困るのです。

「勉強」は習慣です。「やる気スイッチ」は「勉強習慣」が身につき「学力」がつくと作動します。
放置していたら「スイッチ」自体がなくなります。

時代は変わりました。親の世代の常識は通用しません。今の中学生以下の子供の65%は今はない職業に就くと言われています。
裏を返せば今ある職業の半分以上が無くなる可能性があるということです。

単純な作業、プログラミング可能な仕事・・こういった物はAIやITの技術によって取って変わられてしまいます。

従来の勉強では対応できません。
世界の教育は従来の日本の教育とは反対の方向に進んでいます。
日本のシステムもここから大きく変わります。

子供の努力でどうにかできる範疇をすでに超えています。
気が付いた親御さんから習い事や子供の教育方針を変えています。

自分の子供の将来は親が守るしかありません。
「すべきことはさせる、ならぬことはならぬ」
親がぶれない軸をもつことが、子供が真っすぐ育つには一番大事なことなのです。

お子さんの話と様子をしっかり見て下さい。
それは「意志」ですか?あるいは「我が儘ですか?」

関連記事

  1. 子供に教えられたこと

  2. 子供は親の心を映す鏡

  3. 動物が教えてくれること

  4. 勉強よりもずっと大事な事

  5. 日本の歴史@ZOOM毎週土曜日開催中

  6. 子供が子供を成長させる