少し前の算数の授業で、ある生徒が本音を聞かせてくれました。
最初の頃は「算数嫌い」と言っていたのですが、通ってくるうちに少しづつ問題が解けるようになって安心したのか、「嫌い」といっていた本当の理由をポロリと教えてくれたのです。
「私ね、自信がないの・・・。」
その子は、答えを間違える事や考え方を間違う事を「恥」と捉えていたようです。
私が「勉強を教わりに来ているんだから、間違っていいんだよ!」と伝えたら、それからは少しづつ「嫌い」発言が少なくなっていきました。
出来ないときは「嫌い」って今も言いますけどね(笑)
子供達は「算数嫌い!」「文法嫌い!」「国語嫌い!」とよく言います。
でも時間をかけて説明したり、自分の考えを説明させたりすると、意外と「嫌い」ではなくなるものです。
前述の生徒も「これからガンバル!」と言ってくれましたし( *´艸`)
テストの点や偏差値でいつも比べられ、正しい答えを求められる毎日の中で、「間違う」事は子供にとってとても勇気のいることです。
でも「間違う」事をしてくれないと、その子の弱点も見つけてあげられません。
子供が安心して「間違える」には、「間違いを許す」環境が必要です。
テストの点がはかばかしくないと叱りたくなることもあるでしょうが、ぜひ、点数ではなくどうやって考えたのかを聞いてあげて下さい。
考えを聞いてあげると、案外子供は喜んで説明してくれますよ。
子供の学力は「間違う」ことで伸びます。
ぜひ、間違う勇気を出せる環境を作ってあげて下さいね。