基礎があってこそ伸びる

なんでも学習は同じですが、基礎力があってこそあとあと伸びていくものです。

「這えば立て立てば歩めの親心」とはよく言ったもので
親は子供さんが出来るようになるとつい、「もっともっと」と思ってしまいます。
それは間違いではありません。子供の将来を想う切なる願いだと思います。
でも、学習の場ではちょっと立ち止まって頂きたいのです。
特に、プリントを進めていくタイプの塾に通っているお子さんに多くみられるのが
かなり難しい英文法の問題をやっているけれど、実際には理解できていないというパターンです。

プリント学習は繰り返しやっていくので、その単元の問題をやっている間は
作業のように問題を解いていくので、出来るようになるのですが
作業と理解は違うので、実際には理解出来ていないということがおきます。

先に進むことと同じくらい復習することは大切なのです。
私のスクールにもそういったところで学習していたお子さんが移ってくることがありますが
大抵の場合、その子の本当に理解出来ているところまで戻します。
その方が、結果としてあとから必ず伸びるからです。

しっかりとした土台の無いところに、家を建てることはできません。
揺るぎのない頑丈な建物を作るには、何よりも基礎が大事なのです。
同様に、基礎学力のない子供さんに応用力もつきません。
本人の気が付かない穴が出来てしまっては、それを補強することはできません。

先に進むことは後でも出来ます。しかし戻ることはなかなかできません。

「ローマは1日にしてならず」
ゆるぎない力をつけるためには、急ぐことなく1日1日を大事に学ばせてあげましょう。

関連記事

  1. 本日のアート教室

  2. 最初から上手な子はいない

  3. 1冊の積み重ね、親子の時間

  4. Let’s make cookies!

  5. キンダーコースの教育方針

  6. 教育変遷期~「食える大人」に育てる