木の上に立って見る

「木の上に立って見る」木登りの勧めではありません。
これは、「親」という漢字を分解するとこうなるのです。

親が子供を見るのはわかりますが、何でわざわざ木の上に立ってみるのか?
間近で見るのではなく、あえて離れてみる理由・・・・・

それは、子供の長い人生の先まで見据えて見なさい、間近では手出し口出ししたくなるから
離れて見守りなさい。そんな先人の教えが含まれているような気がします。

親は子供の将来の幸せを願っていますが、時にそれが子供さんのペースを乱すことになります。もっとたくさん、もっと高度なこと、他の子よりも先を学ばせたい・・・

気持ちはわかります。でも、学ぶことは競争ではありません。また、理解の速度は子供によって異なります。早く進む子がいる一方でゆっくり進む子もいます。どちらが良い悪いではありません。あくまで個々のペースの問題なのです。

どうしても早い方が良いような気がしてしまうのが親心ですが早い=優秀ではありません。早く学んだからいいと言う事ではないのです。

他のお子さんと比較しても意味がありません。昔は神童でも大人になったらただの人というケースは山ほどあります。大器晩成タイプのお子さんもいるんですから。

また先にばかり進んでも、実は定着していないことが多いです。特に英語の場合、使える場所がほとんどないので使う機会を確保しないと使えるようにはなりません。(実際、英検の上位級をもっているお子さんが「私達は生徒です。」程度の文章が書けないないこともざらなのです。)

英語を使わせる場合には、親御さんが聞いたら簡単だと思うものもあります。でもわかるのと使えるのは別です。子供さんが使うには難しいフレーズではなく、日常的に使いやすいフレーズをつかわせることが大事なのです。自然と口から出るようなるくらいに・・・。

勉強としての英語は出来るけれど、実際の会話は出来ない子を「Book smart」と言う言い方をします。これからを生きる子供達に必要なのは「会話力」です。頭でっかちな英語では意味がありません。

また、ママ友の話に惑わされない事も大事です。ママ友は教育のプロでも先生でもありません。判断はご自身でされることが大事です。
子供は今から先の未来を生きます。この先世の中がどうなるのか親御さんも自分で情報を精査し子供の教育を考えることが必要です。

親はいろんな事を見極めたり、見守ったりしなくてはなりません。だからこそ、木の上に立って冷静に、客観的に、先を見通すことが求められるのでしょう。それは今も昔もこれからも変わらない事でしょう。

我が子の才能をの芽を摘まないように、入学、進級シーズンの今再度ご自身の立ち位置を確認されていかがでしょうか。

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