「こんなクズ生むんじゃなかった」親の罪、国の罪

読売新聞の人生相談に

ゲームばかりしている中学3年生の息子の態度を嘆く
母親の投稿が寄せられました。

我が子のことを「私の人生から抹消したい」とまで言ってしまう母親
我が子が今のようになったのは、あたかも息子が悪いという態度です。
果たして本当にそうでしょうか?

子供は、真っ白な紙です。
その紙が何色に染まり、どんな絵が描かれるのかは
家庭環境、人間関係、教育、経験や体験に大きく影響されます。

周囲の人間がどんな言葉をかけ、どんな風に関わるかで
虹色にも真っ黒にも染まります。

きっとこの息子さんは、自己肯定力が低いのでしょう。

周りが彼を認めない、故に彼も自分の価値が見いだせないのです。
自分の居場所もない、未来への希望もない、灰色の世界に
うずくまっているように思えます。

ゲームの世界に逃げ込むのも、そんな現実から目をそらし
自分の心をギリギリのところで守る防衛手段かもしれません。

親が子供を選らべないように、子供もまた親を選べません。
そういう意味では、彼のこそが被害者だと思います。

世界中が敵になったとしても、絶対の味方になってくれるのが
親だと思います。
しかし、彼はその絶対の味方であるはずの母親に
こんなにも疎まれてしまっているのです。

彼が立ち上がれないのは無理もないことです。

15歳は、子供でも大人でもない難しい年頃です。
身体は大人になっても、まだ心は子供です。
どれほど傷ついているか、そのことをおもうと胸が痛みます。

親も人間です。時には感情のままにひどい言葉を投げつけることも
あると思います。私も、そんな失敗をたくさんしてきました。
今もしてしまいます。
でも、日頃の信頼や愛情があれば、親子は仲直りが出来ます。

信頼や愛情無くして、こんな言葉を投げるのは子の心を殺すにも等しいことです。

温かい言葉をかけられた子供は、人に温かい言葉をかけることが出来ます。
ナイフのような言葉しか与えられなかった子供は、ナイフのような言葉で周囲を傷つけます。
それは、その子が悪いのではなく、それしか知らないからです。

シングルで子供を育てる相談者の苦労はもちろん理解するべきですが
それは、子供を傷つけても許されるということにはなりません。

日本の子供の貧困率は先進国の中で非常に高く
とりわけ一人親家庭の子供が、日々の生活や進学に支障をきたしています。

豊かな日本の中にあって、勉強したくても出来ない子供がたくさんいます。

子供の教育は未来の国力に繋がります。
優秀な人材の育成は、国家として優先して取り組むべき課題ですが
なぜか置き去りにされています。

子供を愛せない親の罪、貧困にあえぐ人に手を差し伸べない国の罪

海外に何億も援助をする前に、なぜ困っている国民を助けないのか?
私は、政治家の考えることは理解できません。

ファーストクラスで渡米して、スイートルームに泊まる経費で
いったい、何人の子供が高校に進学し、大学に通うことができるか?
オリンピックの競技場建設で支払ったデザイン料で
一体どのくらいの貧困家庭が毎食お腹いっぱいごはんが食べられるか?
そこに思い至らないのが本当に不思議です。

 

人が心平らかに過ごすには、衣食住が満たされなくてはなりません。
トップリーダーなんて言葉を自分で言ってしまうような愚か者を
経費がかかるから、おろす事も出来ないなんて
なんて、馬鹿者の集団なのかとあきれて言葉もありません。

何とかして経費をかけずに選挙をしようとか
いらない経費を削減しようとか、どうして思わないんでしょうね。
頭がいい人達なら、本気で考えればいくらでも出来そうなものなのに
やっぱり、これも勉強しかしてこなかった結果なのでしょうね。

 

こういった心の凍るような出来事に出会うたび
日本の未来が暗雲たれ込めるものにしか思えなくなります。
だから、子供達にはどの国でも生きていける力をつけてもらいたいと思います。

子供さんを最近、いつ抱きしめましたか?
今夜は、気持ち悪いと言われても
ぎゅーっとハグして「大好き」と伝えて下さい。

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