続「保育園落ちた」 に思う

「匿名だから確認しようがない」

そんな心無い政治家の発言に、働くママが動きましたね。
国会前に、プラカードを掲げて
「保育園に落ちた」ママ達が静かに集まったこと事が
報道されました。
多くの「保育園に落ちたママ」の実態が確認され
これで匿名ではなくなりました。
政治はどのように動くのでしょうか?

それでも、保育園はすぐには出来ない・・・

しかし残念ながら
今日の明日で保育園が増えることはありません。
小学生の放課後の居場所も確保されるわけではありません。

今すぐ必要なのに、増えるとしても
それは、今必要な方の子供達が
成長した後のことかもしれないのです。

もう一つの問題、保育に関わる人達の保証

預ける側が切実な一方で
預かる側も切実な問題を抱えています。
保育士の賃金や労働環境を改善しなくては
問題の解決にはなりません。

保育だけでなく介護の現場でも同じ問題が
取り沙汰されますが
「誰かの為に誰かの世話をする仕事」の
賃金や社会的な評価が高くないのは
問題ではないでしょうか?

お互いがお互いを支えるという考え方

家計を考えればお財布に優しい園を
選択したい気持ちもわかります。

でも、反対側からも考えてみて下さい。

貴方の代わりにお子さんを預かっている保育士にも
生活があります。養うべき家族がいます。
皆さんと全く同じなのです。

しかし子供を預かる
あるいは高齢者の介護をする
こういった内容の仕事は
奉仕者のような立場と錯覚されがちです。

彼らは、ボランティアではありません。
育児、介護の知識を持った
プロフェッショナルなのです。
プロには仕事に見合った報酬が支払われて然るべきです。
それに見合った労働環境が提供されるべきなのです。

それに、大事な子供を預ける場所や預ける人は
「良い場所、良い人」であってほしくはありませんか?

「良い場所、良い人」を確保するには
なかなか安価とはいかないはずです。

政府があてにならない以上
企業が動くしかないと思います。

預ける側、働く側の双方が幸せになれる
適正な価格と適正な保証
そのバランスをとった施設を
認可に頼ることなく
作っていくしかありません。

では、質問です。
そんな施設が世の中に出来たとして
貴方は、その施設を選択しますか?

適正な価格を利用者側が受け入れることも
保育園をはじめとする
子供を安心して預けられる場所の
設立のためには必要不可欠です。

私が来春オープンさせる施設は
そこで働くスタッフも
子供を預けて仕事に邁進したい人も
何より、そこで過ごす子供達が安心して楽しく過ごせる
お互いがお互いを支えあえる施設にします。

はじめから、たくさんの子供をお預かりすることはできません。
たくさんの人を雇用することはできません。
もちろん、認可園や学童の料金でご提供することもできません。

皆が幸せな施設を立ち上げて、増やして
もう「保育園落ちたしね」なんて
ナイフのような言葉を
吐き出さなくてはならなかった
悲しいママを作りたくないんです。

ママが悲しいと子供も悲しいから・・・
子育ても仕事も本当は楽しいもののはずです。
大変だけど、ワクワクすることのはずです。
そうでなきゃいけないんです。

だから、もう少し待っていて下さい。
出来ることから始めてみますから

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